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ブログ・鈴木 邦成
日本の物流研究への期待
2008年10月9日
相次ぐ日本人のノーベル賞受賞
日本人の物理学者3人がノーベル物理学賞を受賞し、さらに翌日にはノーベル化学賞も日本人が受賞しました。我が国の物理学、化学の高水準を国際的に証明したかたちになり、嬉しい限りです。
物理学だけではなく、我が国の物流学、あるいは物流研究がノーベル賞受賞並の国際的に高い評価を受ける日もやがていつかは来るかもしれません。
我が国の物流研究
ちなみにトヨタ生産方式など、日本の企業事例の研究は海外でもしきりに行われています。コンビニ、宅配便、荷主主導の共同物流などの日本式の物流ビジネスモデルにも注目が集まっています。その他にも日本式ビジネスモデルの中には世界でもっと評価されてもよいと思われるものが多々あります。日本発のオリジナルの研究が今後さらに世界に評価されていく日も近いように思われます。
ただし、同時に世界の流れについても十分に注視していく必要もあります。たとえば柔道はローマ字の「JUDO」になったことにより、それまでの日本式の柔道とは相当に異なるものとなりました。
同様のことは物流の領域についてもいえるかもしれません。トヨタ生産方式も海外で広く取り入れられ、JIT(Just In Time)とか、リーン生産方式とか呼ばれるようになりました。
物流に対する日本人のユニークかつ独特で優れた発想をこれまで以上に世界に向けて発信する時期に来ているといっても過言ではないかもしれません。この記事へのコメント
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筆者紹介
鈴木 邦成
物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。 -
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