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ブログ・鈴木 邦成
新時代の物流システム
2008年12月5日
寒くなりました
鳥インフルエンザの変異~新型インフルエンザの流行が心配されていますが、風邪も流行っているようです。年末の忘年会などで夜の帰りが遅くなることも多いかと思いますが、健康には十分、注意したいところです。
今年を振り返ると、前半は原油高騰、後半は米国の大手金融機関の破綻が日本経済の景気の足を大きく引っ張ったという印象が強いのではないでしょうか。
マーケットをますます拡張するネットビジネス
ところで景気の低迷が続くなかで、ネットビジネス市場は拡大傾向にあります。
たとえば、従来、アパレル商品は「実際に手にとって着てみないとよいかどうかわからない」といわれてきました。
ウエブサイトではサイズの確かめようもなく、色彩もパソコン画面で見た場合と実際に見た場合とでは微妙に異なることも少なからずありました。
しかし、ネット環境が整い、新たなビジネスモデルが工夫されると、アパレル商品の取扱量も増えてきました。近年は百貨店などもネット販売に力を入れていく方向性を打ち出しています。ネット販売市場が今後ますます拡大し、ファッションリテール産業において大きな役割を担う可能性はきわめて高いといえましょう。
物流ビジネスモデルの創出
そして物流も今後はこれまで以上にネットビジネスに的確に対応したビジネスモデルの構築が求められていくわけです。
2008年はウエブ対応のASP/SaaS型のWMS、TMSなどが大きな注目を集めました。
ちなみにまもなくやってくる2009年は物流情報支援システム、物流関連のソフトウエアがインターネットの中の大きなクラウド(雲)の中に組み込まれるのではないかともいわれています。いわゆるクラウド・コンピューティングとロジスティクスシステムの融合です。
インターネットの新時代に物流システムがどのように進化していくのか、好奇心が尽きないところです。そしてそうした好奇心を満たしていくことが、新たなる物流のビジネスモデルを創出していくきっかけとなるように思えます。この記事へのコメント
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筆者紹介
鈴木 邦成
物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。 -
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