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ブログ・鈴木 邦成
英国と欧州物流
2009年4月13日
さきの当ブログ欄で発表しましたが、4月2,3日にロンドン芸術大学で開催されたIFFTI(国際ファッション工科連盟)の年次大会で「SaaS型WMSのアパレル・ファッション産業における可能性について」という論題で学術報告をしてきました。あわせて欧州の物流事情についても視察してきました。
欧州ワイドの物流
英国の物流システムを考えると、「中部のミッドランドに物流拠点を設けて、そこから全英に輸配送ネットワークを構築する」というスキームが標準的となります。
しかし、欧州ワイドでの物流ネットワークの構築を考えると、英国を全欧拠点とすることは必ずしもプラスとはいえません。
ユーロではなく、ポンドで決済が行われ、ドーバー海峡をまたいで欧州大陸に接し、物流についてもコストメリットを享受できるわけではないからです。
欧州の物流について考えるとなると、オランダ、ベルギー、あるいは東欧拠点の充実などが戦略的に大きな意味をもってくるわけです。
したがって英国企業としては自国の物流ネットワークをいかに全欧ワイドのネットワークにリンクさせていくかということがロジスティクス戦略の大きなカギを握ることにもなるのです。
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筆者紹介
鈴木 邦成
物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。 -
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