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ブログ・鈴木 邦成
国際物流機能の強化
2009年6月11日
首都圏の航空容量の拡大と航空物流機能の24時間化が注目されています。
2010年3月をメドに成田空港の年間発着能力を現状の20万回から22万回へ、同時に2010年10月をメドに羽田空港の年間発着能力を29.6万回から40.7万回に増加する方向です。
なお、ご存知の方も多いと思いますが羽田空港は成田空港が閉まっている深夜早朝時間帯(23時~6時)においては騒音問題などにも配慮しつつ、貨物便、国際便を含めた国際定期便を就航させることになっています。
成田・羽田の一体化を推進
そして24時間体制での対応を目指し、現在、国際貨物ターミナルの整備など、物流機能の24時間化が進められています。
これにより、2010年10月以降は成田・羽田を一体的に運用することにより、航空物流機能の24時間化が可能になるわけです。
もちろん、アジア・ゲートウエイ構想、日中間連携、日ASEAN連携、さらには国際物流のさまざまなボトルネックの解消が念頭に置かれています。
そして、羽田・成田の一体化体制が確立すれば、新しい物流ビジネスモデルが創出される可能性も広がります。
都市内物流のさらなる効率化も課題!
ただし、羽田・成田間のトラック輸送などにおけるさらなる渋滞の発生、羽田空港周辺の物流インフラのより一層の強化の必要性などが当面の課題として浮上してもいます。
成田、羽田の2空港を相互補完的に活用することにより、航空物流機能の強化による国際競争力のアップを図り、成田・羽田間の物流インフラ、物流施設などの相互連携性の強化も必要になってくるわけです。 -
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筆者紹介
鈴木 邦成
物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。 -
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