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ブログ・鈴木 邦成
産業構造の変化とロジスティクス
2009年8月7日
日本の少子化の影響もあり、若者人口が減少する国内マーケットの穴を埋めようという思惑からか、日本の小売業の海外進出が近年、目につきます。
大手百貨店、家電量販店なども相次いでアジア市場の開拓に乗り出しています。
変わる産業構造
従来、グローバル企業の海外進出というと、製造業のイメージが強いようです。
実際、欧米のメガリテール企業にしても、簡単にはグローバル戦略を展開できずにきました。
しかし、先進国の産業構造が大きく変化し、モノづくりの現場が新興国、発展途上国などにシフトすると、空洞化した国内産業の空白を埋めるように先進国における小売業のポジションが変わりました。
そうした流れの中でブランド力を強めた先進国の小売業がマーケットの拡大を視野に海外市場に目を向け始めたわけです。
そして製造業に加えての小売業のグローバル化の流れも受けて、物流業の国際化も今後はますます進んでいくでしょう。 -
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筆者紹介
鈴木 邦成
物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。 -
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