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ブログ・鈴木 邦成
完全注文達成率
2009年8月28日
政治の行方、経済の行方
8月も残りわずかとなりました。
30日には衆議院選挙もあります。
まもなくリーマンショックから1年。
政治の行方も経済の行方も気になるところです。
物流サービスと物流コスト
拠点数、配送ロット数、アイテム数・数量、車両数などについて、サービスとコストの相関関係をしっかり掴んでおくと、ビジネスモデルを考えるときに役に立ちます。
拠点の集約化、アイテム数・数量などについて在庫圧縮、積み合わせ化などを進めれば、当然ながら各分野においてサービスレベルは低下する可能性が出てきますが、最近は「コスト削減を念頭に置きながらサービスをどれくらいのレベルにおいてロジスティクス戦略を構築すればよいか」という考え方に注目が集まっているように思えます。
完全注文
たとえば、「完全注文」という考え方があります。
完全注文とは、顧客サイドから見た受注、納品、請求までの一連のプロセスが何のミスもなく処理されることで、その達成率を「完全注文達成率」(パーフェクトオーダーパーセンテージ)といいます。
一連の流れのなかで、受注ミス、欠品、納品伝票ミス、誤出荷、請求書ミス、請求遅延などが発生すれば、「顧客が満足するかたちで注文が達成されたとは考えない」というわけです。
欧米では顧客満足の視点から物流サービスを考えるうえできわめて重要な指標として認識されてきています。
また、破損・汚損、一連の伝票処理、交通事故などの問題や遅配、誤配なく、一連の輸配送のプロセスがミスなく行われることを「完全配送」(パーフェクトデリバリー)といい、その達成比率を完全配送達成率と呼ぶこともあります。 -
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筆者紹介
鈴木 邦成
物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。 -
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