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ブログ・鈴木 邦成
グリーンロジスティクスを見る目
2010年1月7日
冬場のハムスター
冬場になると我が家で飼っているハムスターの動きは鈍くなるようです。
ただそれでも食事(餌)を与える準備を始めると、ケージの中のハウスから勢いよく出てきます。
ハムスターとは「保管する者」という意味だそうですが、ハウスの中に多量に餌の在庫を抱えているということは我が家の場合はないようです。
春が待ち遠しいのはハムスターも日本経済も同様でしょう。
EuP指令からErP指令へ
昨年11月に欧州連合(EU)の環境配慮指令(指令とはEU内で法的効力を持ち、加盟各国は指令に対応した国内法の整備を要求される)が「ErP指令」として名称変更されました。
待機電力のエネルギー消費量などについて目標数値が定められるなど、指令の内容が大幅に改正されたのを受けてのことです。また適用される製品の対象も広がりました。
EUはグリーン政策の推進を加速させています。
環境税、CO2排出税などの導入も各国で行われています。
グリーン政策の実施により、日本企業の国際競争力に影響を及ぼす「グリーン障壁」がこれまで以上に増える可能性もあります。
もちろん、欧州物流についてもモーダルシフトのさらなる推進など、グリーン物流へのより高度なレベルでの対応も必要になってきています。
こうした状況を考えると、これからの物流人は、わが国のみならず諸外国の環境規制についても常に注視する姿勢が求められることになるといえるでしょう。 -
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筆者紹介
鈴木 邦成
物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。 -
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