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ブログ・鈴木 邦成
静脈物流の考え方
2010年3月5日
春の日差し
3月に突入し、暖かい日も徐々に増えてくることになるでしょう。
もう少し経てば、桜の開花も待ち遠しくなるように思われます。
産業廃棄物処理の考え方
わが国の産業廃棄物の総排出量は年間約4憶以上もあります。
種類別の排出量をみると汚泥、動物のふん尿、がれき類、鉱さい、ばいじん、金属くず、廃プラスチック、木くずなどが主要排出物となっています。
ただしバブル期以降のこの15年間の排出量の推移をみると、横ばいの状況が続いています。
莫大な産業廃棄物の全体量をいかに低減させつつ、適切に処理していくかということが大きなポイントとなっています。
廃棄物の処理内容については、「使えないから処分する」という考え方から「資源を再利用、再使用するために適正な処理を行う」という方向に移行してきています。
最終処分量の減少、再生利用量の増加傾向が大きなトレンドになっているのです。
循環型社会形成推進基本法では対象物の有価、無価に関係なく「廃棄物等」としてとらえ、適正な資源循環を図ることが念頭に置かれています。
そしてその施策の基本理念として排出者責任と拡大生産者責任という考え方を両軸に産業廃棄物の低減、適正処理が進められているのです。 -
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筆者紹介
鈴木 邦成
物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。 -
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