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ブログ・鈴木 邦成
標準化と簡素化の効果
2010年7月26日
小動物にも厳しい暑さ
自宅で飼っているハムスターもこのところの暑さでぐったりしています。
地球温暖化対策と健康上の理由から、自宅ではなるべくエアコンをかけないようにしているのですが小動物にとっても今夏の暑さは堪えるようです。
工程短縮の工夫とコスト削減
経営の神様、ドラッカーが言及していたことでも有名なヘンリー・カイザーとリバティシップの話をご紹介します。
(『ドラッカー先生の授業』ウィリアム・A・コーン著、ランダムハウス講談社に詳しい)
第二次世界大戦当時、イギリスは低コストの貨物船を設計する必要に迫られました。
ドイツの潜水艦に多くの船舶を撃沈され、海上貨物輸送に支障が生じたためでした。
しかし戦時中ということもあり、人手や施設が足りず、アメリカにそれを依頼しました。
ところがアメリカには造船の実績やノウハウがありませんでした。
その時、造船に名乗りをあげたのがヘンリー・カイザーというアメリカ人の実業家でした。
カイザーには造船の専門知識はありませんでした。
しかし標準部品を採用し、組立工程を簡素化することで工期を短縮し、低コストで貨物船を製造することに成功しました。その低コスト貨物船は「リバティシップ」と命名され約1500隻も製造されたとのことです。
海洋ロジスティクスの弱点がそれまでの常識を覆す視点からカバーされたともいえるでしょう。 -
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筆者紹介
鈴木 邦成
物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。 -
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