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ブログ・鈴木 邦成
EMSの導入
2011年1月15日
中国の経済的プレゼンス
昨年の上海万博のあと、「中国景気は一時的に失速する」という見方をする経済評論家が少なからずいました。
「急成長後のガス抜きは上海万博後」というチャートを思い描いていたわけです。
しかし上海株式市場などの株価の下落などはあったものの、中国経済は失速するどころか、ますます力強く前進しているように見受けられます。
沿海部の消費熱が新富裕層に支えられ、一層、強くなってきていることに加え、内陸部の消費需要も高まりつつあることを考えれば、中国市場をさらに重視していくことが日米欧の企業にとって大きな意味を持つことは間違いないでしょう。
EMSの導入
ご存知のように、エコドライブを励行することで一般的に10~20%程度のCO2排出量が削減できるともいわれていますが、エコドライブをより効果的に実践するために、エコドライブマネジメントシステム(EMS)を導入する企業が増えています。
EMSの導入にあたっては、専用のシステム用機器(車載器としてデジタル式運行記録計など)、事業所用機器(分析ソフト、メモリカード リーダーなど))が必要になります。
EMSの導入により、速度、アイドリング、エンジン回転数、急発進・急ブレーキなどの管理項目の確認が可能になります。
さらに車両の現在位置の把握も可能になり、運行の合理化、経済走行の実現が可能になります。
また、冷凍冷蔵車の荷台に温度以上警告装置などを装備して、輸送品質の向上を図ることも可能です。
ただし、そのためにはその活用についてドライバーへの具体的かつ徹底した指導も必要になります。
なお、国土交通省では経済産業省との連携のもとにEMSの導入について、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「エネルギー使用合理化事業者支援事業」の補助制度を活用して、導入費用の一部補助を実施しています。「リース方式」と「買取り方式」の2通りがあり、それぞれ手続き方法が異なります。 -
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筆者紹介
鈴木 邦成
物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。 -
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