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ブログ・鈴木 邦成
グローバルロジスティクスと政治リスク
2011年2月12日
エジプト情勢の変化
エジプトのムバラク大統領が辞任を余儀なくされました。
今回の辞任劇にはインターネットの影響が大きかったともいわれています。
インターネットに起因する情報の流れの変化に政治も変革を迫られたというわけです。
スエズ運河
エジプト、さらには中東全域が混迷すれば、米国をはじめとした先進諸国は経済面、軍事面など、さまざまな視点から大きなダメージを受けます。
今回のエジプト情勢の変革が、中東諸国へ波及すれば原油がさらに高騰するリスクも出てきます。
日本のトラック運送業界がエジプト情勢の変化の影響を受ける恐れもあるわけです。
さらにいえば、今後の状況の変化次第ではスエズ運河への影響も心配です。
ソマリア沖やマラッカ海峡の海賊問題をはじめ、海上輸送の安全性が脅かされると、国際物流は多大な影響を受けます。
その意味では国際問題と国際物流はきわめて密接な関係にあるともいえるわけです。 -
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筆者紹介
鈴木 邦成
物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。 -
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