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ブログ・鈴木 邦成
グリーンサプライチェーンの時代
2012年1月29日
サプライチェーンの環境武装
サプライチェーンの構築とロジスティクスの高度化において、コスト削減を起点とした効率化ではなく、環境戦略との密接なリンクが求められる時代となってきました。
環境武装を踏まえたうえでの効率化、高度化がロジスティクス戦略の大前提となってきたのです。
グリーンサプライチェーンの構築
グリーンサプライチェーンの構築にあたっては、循環型システムの円滑化を念頭に設計、調達、生産などの段階でも回収、再使用、廃棄に関する諸条件などにも十分配慮するようにします。
たとえば分解しやすい設計で耐久性の高い部品を組み入れれば、リサイクル、リユースの段階での手間が軽減されます。リサイクルに関する需要予測を商品開発に活用することも可能になります。
調達段階でも最終処分の減少を視野にリサイクルしやすい素材やムダな包装・梱包を回避する調達方針のもとに進められる必要があります。
生産段階では100%の廃棄物のリサイクルやゼロエミッションの達成を目指していきます。
グリーンマネジメントを徹底して、工場からゴミを極力、発生させないしくみを築くのです。
廃棄物の全体量の減少を図ることが「環境負荷を低減させ、同時にコストダウンをも達成する」ということにもつながるのです。 -
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筆者紹介
鈴木 邦成
物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。 -
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