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ブログ・鈴木 邦成
メコン経済圏の物流課題を解決
2015年3月1日
「陸のアセアン」
中国の雲南省に「陸のアセアン」のタイ、ベトナム、ラオス、カンボジア、さらにミャンマーを加えたメコン経済圏の今後の飛躍的な発展を見据えて、この地域におけるアジアハイウエイとアジア横断鉄道の敷設が期待されています。
「大メコン圏(GMS)開発プログラム」の推進が念頭に置かれているのです。
GMSプログラムは、中国の南部(雲南省、広西チワン族自治区)とミャンマーを加えた地域を対象に少なくとも2か国が関与する越境プロジェクトを行うというものです。
GMSプログラムの枠組みは、2002年1月にカンボジアのプノンペンで開催された第1回GMS首脳会議で採択された「GMSプログラム10か年戦略的枠組み」で明らかにされています。
大メコン圏(GMS)開発プログラムにより、
メコン圏内の各国間の
①国境における入出国等検査手続きのワンストップ化
②輸送要員の越境承認
③中継交通に対する通関検査や保証金、及び動植物検疫等の免除
④越境車両の検査基準の統一
⑤商業車の相互乗り入れ
⑥道路や橋梁等のインフラの構造基準、交通標識、並びに信号の統一などを推進する
といったことを実現し、域内物流の効率化を進めていこうというわけです。 -
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筆者紹介
鈴木 邦成
物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。 -
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