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ブログ・鈴木 邦成
第561回:BCPの考え方
2019年10月13日
台風15号、19号の甚大な被害が物流センターや輸配送ネットワークにも及び、あらためて物流におけるBCP(事業継続計画)に注目が集まりました。
旅客輸送では計画運休が大きなポイントとなりました。あらかじめ被害を予測し、それを未然に防ぐため、あるいは最小限に留めるために事前に計画的に運行を取りやめたのです。
そしてこの考え方が貨物輸送にも今後、入ってくることが十分に考えられます。
責任感の強いドライバーの方が自らに課せられた職務に忠実に荷を運ぶためにさまざまなリスクを背負うという現状を可能な限り回避する必要があるという考え方です。
荷主企業、取引先、さらには最終消費者にも「災害における物流企業の背負うリスク」を認識していただき、各自の生命をまずは守りつつ、災害に備えることを徹底していくことが求められているといえましょう。
さらにいえば、それが災害発生後の迅速な復旧にもつながっていくことになるわけです。
この記事へのコメント
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筆者紹介
鈴木 邦成
物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。 -
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