皆さん、ＪＡＰＰＡ理事長の上西一美です。コロナウイルスの影響はいかがでしょうか？　私たち講師も影響を受けておりますが、皆様も大変な時期ですので乗り切って下さい。

　さて、この時期から注意しないといけないのは、「子供」「自転車」この２つのキーワードです。特に５月は子供が被害に遭う事故が年間で一番多いとされており、ＪＡＰＰＡの教材でも、「子供との接触事故」を取り上げております。

　さらに今年は、このコロナウイルスの影響で、普段なら学校がある時間でも、子供が学校外にいることが多く、運転者の方には注意喚起をして下さい。

　子供の飛び出し事故は小学生１年生に多く、自転車事故は高校１年生に多いというデータもあります。この２つ、実は共通点があるような気がします。幼稚園は親の送り迎えがあり、学校が始まると集団登校、そしてそれが終わるのが５月ごろ。一方で、高校１年生は、中学校ではあまりない自転車通学が始まった直後で少し慣れてきた時期に多くなる。

　いずれにしても、はじめは警戒して登下校していたにも関わらず、その警戒心が薄れてくる時期であるということが共通点だと思います。そのような環境変化への慣れが、急な飛び出しという行動につながっているのだと思います。

　トラックの場合は、住宅地を走行することはタクシーほど多くはありませんが、乗用車と違い、ボンネットがないので、衝突後に相手を前に押し出す、そして車高が高いことで巻き込むという構造上の特性から、接触すると大きな事故になりやすいため、注意が必要です。

　今年は今の時期から、点呼などで子供に関する注意喚起をぜひ行ってください！

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上西一美のドラレコ交通事故防止