皆さん、日本事故防止推進機構（ＪＡＰＰＡ）理事長の上西一美です。

私はタクシー会社の社長時代、ドライブレコーダーをいち早く導入し、それを事故防止に使いました。もう１７年も前の話です。今ではドライブレコーダーは、事故時の証拠というだけでなく、事故防止のツールとして浸透しています。

独立以来、ドライブレコーダーを使った交通事故防止のコンサルティングを行っておりますが、当初から強く感じていること、それは、「運用を複雑にし過ぎている」ということです。

ドライブレコーダーを活用した交通事故防止のコンサルの中で私が一番大切にしているのは、「いかに映像を社員に見せ、想定を増やしていくか」です。

にも関わらず、ご相談の多くは、事故の分析など、起こった事案に対する、私流に言うと、「過去型の運用」に比重があまりに多いということです。

しかも、機器の機能が上がってしまい、その運用は複雑になる一方です。

私が当時、事故を激減させた機器は、音声も日時も記録されないドライブレコーダーでしたが、それでも十分、事故抑止につながっていたことが、機器の機能性と事故抑止効果が絶対的に影響しないことを立証しています。

もちろん、高性能の機器はあった方が良いですが、それはベターという話でマストではないということです。

極端にいうと、ドライブレコーダーを導入しなくても、私のＹｏｕＴｕｂｅ番組の映像やＪＡＰＰＡの映像を毎日見ていたら事故抑止効果があるということです。

ぜひ、原点に返り、「ドライブレコーダーの映像を多く見せて運転者の想定を１つ１つ増やす」ということに着目頂きたいと感じます。

【ＹｏｕＴｕｂｅで番組を始めました】
上西一美のドラレコ交通事故防止