皆さんこんにちは、日本事故防止推進機構（ＪＡＰＰＡ）理事長の上西一美です。この時期、注意して頂きたいのは「自転車」との接触事故です。毎年、春と秋に多いのですが、新型コロナ禍の影響で、さらにリスクは増加しています。それは、通勤や通学に使う方が増えたことに加え、デリバリーサービスの拡大が大きな影響を及ぼしています。

自転車関係で一番多い事故は、交差点での接触です。特に生活道路の交差点では、信号がなく、自転車側に一時停止義務があるような場合、車両が十分な減速を行わず交差点に進入することで事故が多くなります。

そこで対策として伝えて頂きたいのが、「一時停止義務の有無に関わらず一時停止すること」です。道交法上は、一時停止義務がない交差点では、「見通しの悪い場合は徐行」と定められています。

しかし、「見通しの悪い」というあいまいな表現は、個人の感覚に委ねてしまうため、非常に怖いのです。よって、個人の感覚による判断は入れず、対策を行うことが交通事故抑止につながります。

「生活道路の交差点では、一時停止義務の有無に関わらず一時停止」という、シンプルかつ個人の感覚で差が出ない対策を、ぜひ、皆さまの会社でも広めて下さい。

◎関連リンク→　一般社団法人日本事故防止推進機構
http://www.jappa.or.jp/