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ブログ・上西 一美
第64回:一時停止で確認を
2022年2月5日
皆さんこんにちは、日本事故防止推進機構(JAPPA)理事長の上西一美です。最近、トラックによる自転車左折巻き込み事故が多発しています。左折巻き込みは死亡事故になる場合が多いので、しっかりとした対策をしていただきたいです。
対策の一つは、やはり速度です。左折時は道交法第34条で徐行義務となっています。人間は止まった状態で止まったものを見ることが、一番見落としが少なく、逆に動きながら動いたものを見ることが非常に苦手です。
よって限りなく静止状態で確認することが、最も見落としを少なくするので、法令上の徐行ではなく、理想は一時停止して確認することが望ましいと思います。
特に、今回の事故のように自転車は移動速度が速く、見落としが多く発生するため、左折時に一時停止することで、このような事故は回避できると思います。
また、見落としを少しでもしないために運転者としてやるべき大切なことがもう一つあります。それは、安全窓を塞ぐような行為やカーテンをして見えにくい状態で運転をしないことです。
この行為は道交法第55条でも禁止されており、万が一、運転者がこのような状態で事故を起こしてしまった場合、非常に大きな罪に問われることもあります。
ぜひ安全会議や点呼などで、左折時のリスクを伝えて頂き、このような運転行動を意識して、悲惨な事故が起きないようにしてください。
◎関連リンク→ 一般社団法人日本事故防止推進機構
http://www.jappa.or.jp/関連記事
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筆者紹介
上西 一美
一般社団法人日本事故防止推進機構理事長、株式会社ディ・クリエイト代表
自動車事故防止コンサルタントとして豊富な実績。
一般社団法人日本事故防止推進機構
http://www.jappa.or.jp/
株式会社ディ・クリエイト
http://www.de-create.com/ -
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