皆さんこんにちは、日本事故防止推進機構（ＪＡＰＰＡ）理事長の上西一美です。

実はここ数年、バイクと車両との事故が７月から増加する傾向にあり、特に７、８月の死亡者数が増えています。

バイク事故による死亡者が一番多いのはバイクの単独事故で、原因の多くが速度超過です。通勤などでバイクを使っている方は注意してください。

では、車両が気をつけないといけない事故は？　最も死亡者数が多いのは、交差点での出会い頭による事故です。特に信号がない交差点では注意が必要です。信号がない交差点で見通しが悪い場合、徐行は法令で定められており、当然、実行して下さい。さらに、一時停止義務の有無にかかわらず、必要であれば停止することをお勧めします。

また、バイクが直進で車両が右折する、いわゆる右直事故も死亡率が高く危険です。バイクはどうしても遠くに見えてしまう傾向があり、車両の運転者が強引な右折をかけて死亡する事故が増えます。

私はセミナーでは必ず、「直進車が入る場合、まずは停止して確認することが不可欠」と伝えています。これは、人間が動きながら動く対象物を見ることが不得意で、動きながら動いたものを確認する場合、見間違いが非常に多いからです。相手の速度はコントロールできませんので、せめて自分が停止状態を作り、一旦、正確に確認できる状態を作ることが大切なのです。

バイクは事故に至った場合、重大事故になりやすいので、意識して運転するようにしてください。