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ブログ・上西 一美
第123回:雨天時の注意点
2024年7月20日
交通事故防止コンサルタントの上西一美です。この時期から気を付けておきたい事故、それは、雨天時の事故です。雨天では、当然、車間距離と速度を抑えることが鉄則です。
セミナーでは、「車間距離は普段よりも1.5倍から2倍の確保」とお伝えしています。また、速度を普段よりも落とすこと、目安としては「最低でも時速10キロ以上」とお伝えしています。特に、減速路面標示の場所では注意が必要です。
この標示は危険なカーブの手前や、過去に事故が多い場所に表示されていますので、しっかり路面標示を見て、「認識したら必ず減速」という運転行動に変えて下さい。
もう1つ大切なことは、タイヤの状態です。いくら速度を落とし、車間を確保したとしても、タイヤの溝がなくなっている状態では、停止できませんしスリップするリスクがあります。
その証拠に、タイヤの溝がしっかりある状態では、路面がドライでもウェットの状態でも、制動距離は大きな影響を受けません。
よって、しっかりと日常点検を行うこと、そして、管理者はしっかりと点呼時に、その確認を行うことが大切です。スリップによる事故は、速度が出ているため、非常に重大な事故になると同時に、他車を巻き込む可能性もあります。梅雨の前に、しっかりと教育、そして、点検を行って下さい。
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筆者紹介
上西 一美
一般社団法人日本事故防止推進機構理事長、株式会社ディ・クリエイト代表
自動車事故防止コンサルタントとして豊富な実績。
一般社団法人日本事故防止推進機構
http://www.jappa.or.jp/
株式会社ディ・クリエイト
http://www.de-create.com/ -
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