久居運送（三重県津市）代表の菅内章夫氏は２月２１日、サン・ワーク津で行われた津法人会（伊藤歳恭会長）主催の新春講演会に講師として招かれ、単独講演を行った。

　自身の著書タイトルでもある「健康経営で地域一番の会社を作る方法」との題目で行われたセミナーでは、自社で推進する健康経営に関連した動きなどを紹介し、加えて同エキスパートアドバイザーの資格を有する立場からも、健康経営に参加する流れや心得を説いて、企業での実践を推奨。同氏は、各地での講演などを含めたこれまでの活動を踏まえた継続的な今後の動きを見据えた上で、健康増進を軸とした新たな活動にも意欲を見せており、今後の動きが注目される。

　また菅内氏は同２６日、津市内の県庁で交通安全啓発ＤＶＤの寄贈式にも出席。これは百五銀行が取り扱う「ＳＤＧｓ（国連が定める持続可能な開発目標）私募債」を久居運送が発行することで発生した寄付金を充てたもので、私募債を通したこうした形での寄贈は県内でも初のケース。

　同氏は今回の寄贈について、昨年運行を開始した行政ＰＲトラックにも触れながら「これまでは市に対しての取り組みばかりだったので、今回は『県に』とお願いした」と経緯に言及。目録贈呈を前に行われた同県環境生活部長の井戸畑真之氏との会談の折には、運送業界が抱えているさまざまな課題などを挙げてトラック輸送の現状を説明。堂々としたその姿からは、「一県民」の枠を超えた菅内氏ならではの発信力を感じさせた。

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