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運送会社
小林物流 地元福島に根付いたサービス「メーカーと運命共同体」
2020年5月8日
「流通の基本価値を高める」「地元福島への貢献」「全従業員とその家族の幸せの実現」の理念のもと、地元福島に根付いた物流サービスを提供している小林物流(小林直司社長、福島県須賀川市)。
操業当初、運送事業がメインだった同社は現在、6~7割が倉庫事業で、運送事業は倉庫事業の足回りと共同配送を行う程度と大きく縮小。メーカーのサプライチェーンの中に入り込んで仕事を任されている。
現在65歳の小林社長が58歳のときに、物流業界に違った形で貢献したいとの思いで、心理学を学ぶために大学に進学。その間、会社を任された小林里望専務は「人を確保するためには、高齢者や女性に優しく、多くの人に愛される会社にしなければならない」との考えで、倉庫事業にシフトした。
また、「県にこだわって仕事をしていきたい」という思いから、県に根を張った化学メーカーの仕事を中心に手掛けている。「うちがいなければ回らないといわれるくらいに運命共同体でやっていきたい」としている。
一社に集中することには当然、リスクが生じるが、そのリスクを承知で、運命共同体の道を選んだ。そのメーカーがつくっているものが、世界で今後ますます必要とされるものであることが理由となっている。
さらに、ドライバーにとっても給料が以前とほとんど変わらず、車で30分くらいのところを3往復、パレット積みのパレット下ろしで、労働時間が短くて体に負担がかからず、しっかりと休みも取れるので長く働いてもらうことが可能となった。
小林専務は「当社が所有している倉庫は約8000坪。メーカーがつくったものを工場内で梱包して、2000坪の倉庫で在庫管理させていただいている」とし、「そこから、国内はもとより世界各地に出荷。その後、返却されて来たものを、5000坪の倉庫でリユース。サプライチェーンの中にしっかりと入り込めている」と、今後も引き続き、メーカーには、なくてはならない存在になるべく、注力していくとしている。
◎関連リンク→ 有限会社小林物流
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