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    デンソーロジテム・鈴木氏「ムダのない輸送を徹底研究」

    2009年4月6日

     
     
     

     日本ロジスティクスシステム協会(JILS)主催の「ロジスティクス全国大会2008」で、「ロジスティクス大賞努力賞」を受賞した「ロジスティクス大賞努力賞」を受賞したデンソー(加藤宣明社長、愛知県刈谷市)の子会社・デンソーロジテム(山崎秀嗣社長、同・愛知県西尾市)は99年、デンソーの物流部が機能分社して設立された。
     今回の受賞は、国内外の物流にリターナル箱を効率よく活用した内容で、同社が手掛けた物流改善項目のうちの一つだ。


     「物流改善に本格的に取り組み出したのは01年。本社製品の販売物流を主とし、物流費は扱い製品の部署ごとに配分し、社内課金制度を取っているが、この計算システムの見直しを行ったのがきっかけ」と話すのは、流通加工管理部・品質保証部長と高棚物流センター長を兼任する鈴木良昭氏。
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    鈴木氏
     「それまで売上率で課金配分していたのを、輸送嵩(体積)の率での計算に変更した。大きな物(箱)、数量を運べば物流費の負担も大きくなる運送実費に沿った計算になった。それからは部署ごとに、いかにコンパクトに効率良く運び、物流費を抑えるかを真剣に研究した」という。
     主な物流ルートは3つ。ひとつは、製造工場に隣接する高棚物流センターからカーメーカーの組み立てラインへの直納。2つ目は、岡崎・小垣江の2つの物流センターを通してカーメーカーのパーツセンターやディーラー・サービスステーションなどに補修部品を納める市販。3つ目は愛知県内の従来の輸出入センターに加え、昨年10月から北九州にも増設した2か所で海外メーカーや工場とやりとりする輸出入。
     実運送はすべて協力する15の運送事業者が行っているが、運行ダイヤや積載の荷姿・積載量などの計画は同社で作成する。「改善ポイントは(1)ムダのない輸送ルートとダイヤの研究、(2)一箱にいかに多くの製品を入れるか、(3)その箱をいかに多くパレットに載せるか、(4)パレットやシートをいかに多く車両に積み込むか。とにかく隙間を作らず、できるだけ空気を運ばないようにすること」と鈴木氏。
     具体的には、(2)(3)では無理に従来の梱包箱を使わず、年々小型化する商品に合わせて箱を作り直し、隙間のない梱包をする。さらに、JILSで発表したように通い箱を導入、小型部品は梱包内材を再利用した。「埃(ほこり)を嫌う部品類はドライアイスの噴霧による清浄で、十回は使用可能になった」という。
     (4)の改善ではパレットを木製から樹脂製の四方差しに変更。フォークリフトでのパレット扱い方向に制限がなくなったため、積載率が14%も向上した。パレット代わりにシートなども採用し、軽量化と積載率を重視した。
     さらに愛知県内に6か所、三重県内に3か所の加工場を設置し、加工すると運びにくく、嵩(かさ)が張ってしまうものは納入地に近い場所で加工する工夫も採用。外注していた箱詰めも社内加工に変更した。工場の生産能力向上に伴い、在庫管理の見直しも手掛け、90年に比べて半分以下の安全在庫量で出荷待ちクレームの削減に成功した。
     今後は本社の調達物流や生産物流と、すべての物流を引き受けたい考えで、JILSの「物流現場改善推進のための手引書」を活用し、人材育成にも注力する。
    (小澤裕記者)

     
     
     
     
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