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    SBSホールディングス「主流はM&Aから改善活動に」

    2009年3月4日

     
     
     

     SBSホールディングス(鎌田正彦社長、東京都墨田区)といえば、少し前までは「M&A(企業の合併・買収)」が代名詞とされることが多かった。しかし現在、約2年前から取り組みが開始された「改善活動」がそれに変わりつつある。
     SBSグループに体系的な改善活動を導入・定着させ、推進役となっている雨宮路男執行役員改善統括部長。グループ会社ティーエルロジコムの取締役常務執行役員として改善本部長も兼務し、グループ全体の改善活動を束ねている。


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    雨宮氏
     SBSグループでは07年1月13日に「改善キックオフ宣言」を行い、3か年計画の全社的な改善活動が始まった。07年上期にティーエルロジコムの6つのモデル支店から改善活動がスタート。同年下期はティーエルロジコム全支店のほか、フーズレック、全通など主要な物流事業会社がモデル事業所を選んで参加し、77支店に拡大した。
     08年上期は主要企業の全事業所に加え、SBSロジテム、SBSポストウェイなどの物流事業会社がモデル事業所として参加。同年下期からは全物流企業の全事業所で改善活動が導入され、その数は179に及んでいる。同年度はティーエルロジコムだけで1億円のコスト削減を目標に設定したが、達成される見込みだ。09年からは基準生産性5%改善を目標に設定し、改善サイクルを回す。
     改善部署・改善担当を各社に配置し、定期的に報告・会議を開き、常に方針や進捗状況の確認を行っている。改善活動が段階的に展開されるのと同時に、各事業所の優秀な取り組みは、半年に1度の「改善事例発表会」を通じて発表、表彰を行っており、これまで3回開催された。優秀事例はDVDの配布などを行って横展開を図っている。雨宮氏は「半年ごとの発表会に合わせ、改善サイクルを継続させることで、現場の改善マインドが高まっていく」と説明する。
     さらに、「発表会」の優秀事例をJILS主催の「全日本物流改善事例大会」に参加させ、今年度はグループ会社フーズレックの子会社が「センター内のレイアウト変更による動線の改善と品質管理ボードの設置」の取り組みで「物流合理化賞」を受賞。参加初年度で「物流合理化賞」を獲得するのは極めて異例で、それだけに同グループの改善活動の浸透の早さ、レベルの高さが注目されている。
     今年度から横浜市に「研修センター」を立ち上げ、若手従業員を中心に「改善教育」を開始。現場のリーダーとなる改善マンの育成にも注力している。「日常の活動の無駄を見つけて直す人が増えれば、利益の増加につながる。人材の底上げを図っていきたい」とする。
     雨宮氏は自社のみならず、JILSでは「物流現場改善活性化委員会」の委員長を務めており、物流業界での改善の取り組み普及にも尽力している。「JILSでは『全日本物流改善事例大会』といったビッグイベントのほか、『物流現場改善推進のための手引書』『改善リーダー、キャリアアップ診断』など有用な取り組みを行っている。もっと物流業界にいる人に知ってもらい、参加、活用してもらいたい」と話す。(玉島雅基)

     
     
     
     
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