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運送会社
細分化するニーズに「一致団結で対応」 三友運送
2009年10月21日
【大阪】三友運送(八尾市)の巽俊二社長は今年1月、社長に就任。同社は9人の従業員を抱えるが、大半は社長よりひと回り年上の年配者だ。やはり労務管理には苦労が伴うようで、「まだまだ未熟者でわからないことだらけ。もがきながら社員に助けられている」と打ち明ける。
また、「苦労は絶えないが、いい経験をさせてもらっている。従業員の話をよく聞いて、収益がどうこうというより、モチベーションを下げずに仕事をしてもらうことが一番の仕事」と話す。
同社は大型車を中心に車両を9台保有し、自動車部品などに使われる「みがき棒鋼」という特殊な鋼材を運搬。この鋼材は繊細ゆえに運搬には特に注意が必要で、一番の大敵は雨。少量の雨でもすぐに錆が発生するため、シートがけは二重にして念入りに行う。ブレーキを強く踏みすぎても傷が生じる可能性があり、運転も慎重さが求められるという。
近年は得意先のニーズが細かくなり、少量の注文が増えている。仕事の細分化は配送件数の増加になり、従業員の負担は増えているようだ。「軒先に入ったり出たりする回数が増え、配送時のリスクが出てくるが、こんなときこそ会社内が一致団結しなければならない」。巽社長は年配の矢田偉登士常務の力も借りながら、従業員とのコミュニケーションを欠かさない。
今年の目標は「あいさつの励行」。社長就任にあたり考えた目標で、「荷物の下ろし先に嫌われたらダメ。運搬技術が求められる世界であるが、人間性も充実させていかなければ」と、社長としての責任感が一層強くなってきたようだ。 -
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