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    福住 トランクルーム拡大、引越事業の依存度下げる

    2009年10月28日

     
     
     

    【兵庫】引っ越しが主力の福住(福住正則社長、神戸市兵庫区)の敷地内には、長さ20フィートのコンテナが3段ずつ、整然と積み上がっている。トランクルームとして月極めで貸し出し始めたのが数年前。いまでは、賃借する用地代をしっかりと稼いでくれる、頼もしい存在となった。


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     では、この敷地の付加価値は何か。同社は5年前から不用品の買い取りを始めており、集まってきたものを、この敷地内で整理し、時には清掃や修理までこなす。敷地を、「ハロークリーンセンター」と名付けた。
     先日も、買い取りの問い合わせがあった県内の男性宅へ向かった。県内とはいえ、100km以上はなれた日本海側の町。趣味でやってきた演劇用の衣装やカツラ、刀などを買い取って欲しいとの依頼だった。古物市場に持ち込むと2万円で売れた。
     ブランド品は品定めが難しく買い取れないし、基本的には1点買いまでには手は回らないが、そこは本業が引越事業。モノの収集は、引っ越し時に「不用品」として譲り受けることが多く、例に挙げた衣装のように意外と高く売れることもある。もちろん、汚れ落しや修理などの手間はついて回る。
     昨年からは顧客の要望もあり、コンテナを改造したトランクルームを近隣の別の場所に新設した。繁閑差の大きい引越事業への依存度を、全体の6割にまで落とすことができた。数年前にはすでに、社名から「引越」を取り払っている。
     新規顧客の多くはインターネット経由でくるという。そのための「仕掛け」も抜かりはない。


     
     
     
     
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