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運送会社
泉州サービス 「入社案内」作り新卒者の採用に注力
2010年11月19日
【大阪府】泉州サービス(大阪市平野区)は、5年前から新卒者の採用に力を入れており、優良な人材確保に努めている。高校や大学の就職課とパイプを築き、ここ数年、コンスタントに新卒者を採用し続けている。
原俊明社長は「最初から新卒者は来ないと諦めている運送会社は多い。新卒者を受け入れる環境作りがまず大切」と話す。
同社は平成17年から高校の新卒者の採用を、同20年から大学新卒者の採用を開始した。今年は高校新卒者を3人採用し、来年度入社の内定者は2人。大学新卒者は1人採用し、来年度入社の内定者は5人となっている。
新卒者の職種は営業企画、営業事務管理、現場管理で現在、従業員100人中、12人の新卒者が同社で働いているが、離職者は一人もいない。
新卒者に関心を持ってもらうため毎年、「入社案内」を作成している。会社の方針や事業内容とともに、研修旅行についても大きくスペースを割いている。「楽しくなければ仕事じゃない!」が今年度のキャッチフレーズ。新卒者にできるだけ興味を持ってもらえるようなコピーを考えたという。
同社は月1回のペースで、新卒者を対象に研修旅行を実施。案内にもクルーザーによる海洋、海外研修、スキューバダイビングやゴルフ研修などを紹介。魅力的な内容に仕上げている。「新卒者といっても遊びたい年頃。いきなり仕事漬けにするのは酷というもの。まずは、会社風土に慣れさせるのが大切」と研修旅行を重ねるメリットを話す。
新卒者の入社で社内のモチベーションは格段に向上しているという。同社では資格取得制度も充実させているが、大型・中型免許、運行管理者のほかにピアノ調律師の資格取得者もおり、今年は行政書士の資格を取得した新卒者も誕生している。
同社ではピアノや高級車、重量物、精密機器を扱うが、業績は前年同月比1.5ー2倍の売上高を記録し、右肩上がりの成長を続けている。
◎関連リンク→ 株式会社泉州サービス -
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