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    グリーン経営認証 燃費に加え職場の士気も向上

    2011年3月25日

     
     
     

     環境に取り組む運送事業者に人気の「グリーン経営認証」。交通エコモ財団が平成15年10月にスタートさせた同認証の取得は、安全性評価事業の「Gマーク」と並んで運送事業者のステータスとなり、「ダブルG」を目指す経営者も増えている。


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     同財団が2月4日に発表したトラック運送事業者の登録数は2876社・5511事業所。登録事業所の車両保有台数は14万4280台。加藤信次交通環境対策部長は、「右肩上がりで登録事業者が増え、様々な改善効果が出ているという喜びの声が集まっている」と話す。
     同財団が「認証取得後、1年が経過したトラック事業者」に実施した調査によると、85.2%が「燃費の向上」を実感。また、平成21年度に関東運輸局や神ト協が発表した神奈川県のトラック事業者へのエコドライブの取り組みに関するアンケート結果によると、同認証の取得事業者は、何も取り組んでいない事業者と比較すると、燃費が7.8─39.1%も良いことが分かっている。
     同財団の調査では、グリーン経営への取り組みの副次的なメリットとして、事故件数の減少だけでなく、車両故障件数が減ることも挙げられている。これは点検・整備が推進項目に入っているためで、「日常のメンテナンスで積極的に取り組まれるようになる」。
     また、78.6%の事業者が、「職場モラル・士気の向上」を取得のメリットとして挙げている。「会社をあげて活動に取り組むことでドライバー間のコミュニケーションも円滑になり、『本気でやってみよう』とまとまりが出てくる」。
     加藤部長は、同認証の効果を得るポイントとして、「トップのビジョン」と「リーダー育成」の2点を挙げる。前者は、「何のために取るのかという明確な意思表示を経営者が示してほしい。荷主に言われたから、『とにかく認証さえ取れれば良い』というケースもあると思うが、消極的な姿勢はドライバーに伝播してしまう。社長が本気で旗振り役になってほしい」。後者は、「誰しも余計なことはしたくないし、きれいごとだけでも動かない。そこをまとめ上げるには、従業員の中から選ばれたリーダーが必要」だからだという。
     「会社の規模は関係ない。中小企業は、社長がリーダーを兼務されることが多いので、より取り組みやすいはず」
    ◎関連リンク→ 交通エコロジー・モビリティ財団

     
     
     
     
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