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運送会社
小椋運送 青果物輸送で笑顔を、手積み減らす効率化
2022年9月20日
【鳥取】「青果物の輸送を通して、みんなを笑顔にしたい」と話すのは小椋運送(米子市)の乗本義洋専務。長年、経験してきた運送業のノウハウを発揮し、義理の弟である小椋暢介社長の右腕として活躍する。
同社は義父が昭和60年に創業。地元で生産が盛んな白ネギや「砂丘にんじん」、ブロッコリー、果物や魚介類などの冷凍加工品を15台のトラックで京阪神や山陽エリアに運ぶ。専務自身は他社でドライバーの経験を経て同社に入社して約20年。10年前に専務に就き、現場を切り盛りしている。なお、鳥ト協の青年部事業部会長も務めており、3月には燃料高騰に対するデモ行進を実行するなど、県内の青年経営者をけん引する。
間近に迫る2024年問題は数年前から「ドライバーに乗務を徹底させる体制を作ってきた」という。以前はほとんど手積みだった荷物は、徐々にパレット積みに変更してきた。同社専用のパレットを取引先に持ち込んで使ってもらうように要請し、「青果物の半分くらいはパレットを使うようになった」と話す。
荷物の特性上、手積み作業を無くすことは難しいというがパレットの積極導入で、「以前から1時間は短縮できた」と大きな成果が出たという。また、農家への集荷は元ドライバーを専従者として配置。1か所に集めた荷物を効率的に捌き各地に運ぶ体制も整えた。
リクルートは「2024年に向けて、余剰になってでも人材を確保したい」と考えており、ハローワークの求人票をこまめに出すなど地道に求人活動を続ける。福利厚生としては新人の歓迎会などの要望があれば、1次会の費用は会社が持つなどし、従業員の結束を固めることを後押しする工夫も。それもあり「従業員の家族も参加するようになった。ドライバーは居心地が良いと言ってくれる」とほほ笑む。
今後は「エリア内の青果物の輸送を一手に引き受けたい」という目標も。「小規模の農家が作物を自分で出荷したいという考えを後押ししたい。うちは小口でも運べることが最大の強み」とし、農家同士の紹介もあり、取引先が拡大を続けているそうだ。
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