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    高橋運送 リピーター多い理由は「一定価格と念入りな下見」

    2013年5月31日

     
     
     

    【北海道】高橋運送(高橋秀典社長、岩見沢市)は、今年の引っ越しシーズンも「道内の転勤族のリピーターを中心に引き合いが多く、お客様からの紹介も増え、昨年以上の忙しさとなった」と話す。リピーターからは、行き先も分かっていない段階で「日にちだけ押さえてほしい」と指名されることもあるという。転勤が決まれば、すぐに同社に連絡する顧客が多いという。
     引っ越し業者の比較や一括見積もりサイトが普及するなど、価格にシビアな顧客が多い引っ越し市場で、これだけ根強い信頼を得ているのには、品質の高さに加え、いくつかのポイントがあるようだ。


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     同社は年間を通して同一料金でサービスを提供しており、「繁忙期や土日祝日などに値段を上げるやり方は、お客様の足元を見ているようで好きではない」という。リピーターが多いため、「お客様もうちの相場をよく知っており、価格を引き上げることはしていない」という。
     また、事前に荷物を下ろす引っ越し先の下見を行うことで、当日のスムーズな作業につなげている。「札幌市内などの引っ越しは、マンションなどが多いため下見はかかせない」と話す。
     この時、「敷地にトラックは入れるのか」「どこまでトラックを付けることができるのか」「廊下やエレベーターはどのような感じなのか」「エレベーターからドアまでどのくらいの距離か」といったことを調べるほか、場合によっては、マンションの管理人にあいさつし、話を聞いたりすることもある。
     「管理人さんからは『下見やあいさつに来る引っ越し屋さんは初めて』と言われることもあるが、事前に信頼関係を築くことができれば、引っ越し当日、作業のために融通をきかせてくれることもある」という。
     荷下ろし先の下見には当然、時間も経費もかかるが、「その分を請求することもない」。その代わり、この機会を利用して近くの荷主を訪問したり、新規営業の機会をつくるようにしており、引っ越し以外の事業にも有効な動きを心掛けている。

     
     
     
     
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