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    全埼物流・日下部社長「変化対応業に徹する」

    2014年1月17日

     
     
     

     「世の中に偶然はない。全て必然」と語るのは、全埼物流(埼玉県久喜市)の日下部直行社長。10代の頃から「いつか自分で商売をしてみたい」と思っていたという同社長は今年40歳。起業して3年目になる。運送業とは無縁だったが、知り合いから「やってみないか」と声をかけられ、「チャンスだ」と思い、3か月で米穀輸送を得意とする同社を設立、半年余りで営業を開始した。さらに昨年4月には廃業寸前の会社を引き継ぎ、黒字化に漕ぎ着けたという。


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     「利益を出すやり方をすれば、必ず結果につながる」という持論のもとに、同社長が取り組んだのは「従業員の意識改革」だった。「徐々に変えていくのがコツ」と分析するように、「服装の統一から始め、目指す目標に向け、小さなところから一つずつ変えていくよう指導した」と話す。従業員からの抵抗はあったものの、徐々に社内は改善されている。
     会社を始めた頃、「業界以外で働いてきた自分からは、従業員の仕事の仕方が非常識に思えることも多かった」と振り返る。「荷扱いや服装など、自分が当たり前と思うやり方を浸透させるのも一苦労で、特に40歳以上の社員教育は課題だった」という。「長年の習慣を変えるのは難しいが、一人ひとりに合わせた教育を心がけ、気長に指導している」と話す。
     「のめりこむタイプ」と自己分析するように、創業から今までほとんど休みなく働いている。「遊びや付き合いも大切だけれど」と言いながらも、「今後は米穀以外にも専門分野を創り、柱となる仕事を増やしたい」と意欲を見せる。「そのためにも、今は人材」と話し、ベテラン社員の教育と同時に若手の採用を行い、会社の人材強化を図っている。
     「変化対応業に徹することが成功の鍵」という日下部社長。「皆が嫌がること、やらないことをしないといけない」と話し、「成長につながるやり方を考え、実践し、また考えることの繰り返し」と、独自の視点で挑戦を続けている。

     
     
     
     
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