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運送会社
橋本運送 一番の武器は「社員」
2014年5月2日
【埼玉】「BtoB以上の対応ができるドライバーたちがウチの売り」と話すのは、橋本運送(川口市)の橋本道徳社長だ。先代が始めた印刷物の配送に加え、冷凍車の導入や引っ越しなど、当時はまだ珍しかった分野にも挑戦してきた。「先代は、皆がやらないことをやる人だった」と振り返る社長自身もまた、「少ない投資でいかに強みを増やすか」を考え、社内改革に取り組んできた。
15年ほど前、当時は珍しかった5S活動に取り組み、作業の効率化を図った同社長。他にも、「軽や産廃といった『武器』を色々とそろえた」というが、「結局、一番の武器は社員だと気付いた」と振り返る。「社員が商品」という信念で、磨きをかけた人材が今、同社を支えている。
高校時代は野球部で、上下関係や礼儀には厳しい環境に慣れていたという同社長は、「服装も気にかけない、顧客にも敬語が使えない」ドライバーの様子に、かねて違和感を持っていた。「相手への敬意があれば、こうはならないはず。当たり前の身だしなみやあいさつから徹底していった」という。10年前ではまだ珍しかったデジタコも、「社員の意識を変える目的」で導入した。
荷主からも「お宅のドライバーはいいね」と言われることが増えた。「相手に敬意を払うという意味では、消費者も企業も同じ」とする同社のドライバーは、引っ越し業務もBtoBの一般貨物も区別なく行っている。
「人は原点」と話す同社長が今、ドライバーに望むのは「真面目に一生懸命やること」だという。「言葉遣いや態度には気持ちが映る。心を高めることが大切」とする。
「まずは経営者から。自分自身が大きくならなければ、社員を成長させられない」と、自身の在り方を初めに問い直してきた。「この十数年を振り返ると、経営者次第で会社は変わることを実感する」。決めた方針を自ら示し続けることで、確実に部下は変わった。だからこそ、「社長の器量が重要」と言い、「良い社員を育てるためにはまず自分の成長。今も修業だよ」と微笑む。
◎関連リンク→ 株式会社橋本運送 -
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