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    三共運輸倉庫 東日本大震災で緊急物資を輸送

    2015年12月18日

     
     
     

     9月に関東地方を襲った豪雨では、茨城県や栃木県などで大規模な水害が発生した。災害が頻発する中、改めて「トラック輸送」の大切さが見直されてようとしている。4年前の東日本大震災で、被災地へ物資を届けた2人のドライバーに話を聞き、当時を振り返ってもらった。
     倉庫業青年経営者協議会(倉青協)のメンバーである谷川運輸倉庫(谷川茂社長、大阪市北区)の谷川隆史常務は当時、急きょ同協議会で緊急物資の輸送網を構築し、同社は会員倉庫までの輸送を担当した。グループ会社の三共運輸倉庫(谷川隆史社長、同港区)で働く嶋田孝行(写真左)さんは同社に務めて15年のベテランで、ドライバー歴は31年だ。嶋田さんは滋賀県・愛知県・富山県でそれぞれ救援物資を積み込み、北陸道を通って宮城県の協和運輸倉庫まで輸送した。
     嶋田さんは、「当時不足していたティッシュや紙おむつなどを届けると、現地の方に泣いて感謝された」と振り返る。日頃は地場配送を行う嶋田さんにとって東北は未知の地。道路には亀裂が多くあり、さらに吹雪く中での輸送だったという。「確実に届けるという思いだけで向かった。不安だったが、現地の方々にいただいた感謝の声は一生忘れない」と話す。


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     そんな嶋田さんは、仲間とのバイクのツーリングが趣味の一つだが、休日でもプロ意識を忘れない。「前方にトラックがいる時は、トラックから見える位置で必ずバイクを走行し、トラックに乗る際は、後方のバイクを確認している」と、趣味を通じて安全意識を高めているという。
     一方、首都圏を通って被災地に向かったのが、同社12年目の元井武広さん(同右)。父・兄もトラックドライバーというドライバー一家で、震災時は宮城県の白石倉庫まで物資を輸送した。「震災前、谷川社長や同僚のドライバーとご飯を食べていた時に、私は『何か災害が起きれば、いち早く物資輸送します』と話していた。その矢先に震災が発生し、家族に相談すると、『行くなと言っても行くでしょう』と言われたことを覚えている」。
     元井さんが被災地に向かったのは、まだ1日に何回も余震が続く時期だった。「『皆さんの思いを乗せて私は運んでいる』という思いがあった」。余震が続く中で、現地ではなかなか寝ることもままならなかったという。
     男気あふれる元井さんは、「向上心」という言葉を胸にこれまで仕事に励んできた。大阪から積んできた帰り分の燃料が入った200Lのドラム缶を、現地で活躍するトラックのためにと置いて帰り、現地の方に非常に感謝されたという。「荷物を届けてあんなに感謝されたのは初めてだった。もし、また大きな災害があった際はいち早く駆けつけたい」と話す。
     元井さんは、「いずれは社内で人をまとめる存在になりたい」と話し、「野球では果たせなかったが、『ドライバー甲子園』に出場することで、全国に自社をPRしたい」と、向上心を忘れない。
     谷川運輸倉庫の常務でもある三共運輸倉庫の谷川社長は2人について、「嶋田さんに被災地支援を要請すると、二つ返事で引き受けてくれた。震災後2、3日で『本当にたどり着けるのか』という声がある中で、よく向かってくれた」。元井さんについては、「途中でめげない性格で、配車マンも頼りにしている。やる気は人一倍で、まさに『人財』」と、2人の行動に感謝を示す。
     また、「震災時だけにトラック輸送が取り上げられがちで、日常の我々の物流の大切さが、まだまだ浸透していない。我々は誇りを持って物流の仕事をしていることを知ってほしい」とし、「被災地では、リスクを恐れるのではなく、まずは行動することの大切さを学んだ。今後も、災害時には積極的に現地に向かい、お役に立ちたい」とコメントした。

     
     
     
     
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