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    宮部運輸 宮部篤専務 「同じ釜の飯で高まる連帯感」

    2016年3月4日

     
     
     

     【埼玉】「ウチは文字通り、同じ釜の飯を食べる」。そう言って笑うのは、宮部運輸(宮部孝夫社長、本庄市)の宮部篤専務だ。県北で、重量物をメーンに手掛けて40年になろうという同社。職人肌のドライバー17人が日々、「安全という商品」を運んでいる。
     同専務は現在、42歳。整備士の資格を取得するとディーラーに就職し、8年間みっちりトラック整備の現場を経験した。同社に戻ると、ドライバーとして経験を積む傍ら、整備士としてのキャリアを生かして、車両整備や車検も社内で行えるよう体制を整えた。
     「様々な大きさ、重さ、長さの荷物を扱うため、荷物を固定する台や器具も仕事に合わせて自社で作製してきた」とし、「自分たちでできることは社内でやる。小さなことだが、経営面でのメリットは大きい」と話す。


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     「みな、プライドを持って働いてくれている」と、社員に信頼を寄せる同専務。特殊車両を運転して現場に重量物を納品する業務では、「一つ間違えば、現場を止めてしまいかねない。そんな緊張感と責任感が、きっちりと仕事をこなす職人気質のドライバーを育てている」と分析する。
     「教育や指導をトップダウンでは行わない」という同社。「皆で、ああだこうだと言い合いながら、チームワークを深めてこられたのも、ウチのいいところ」とし、「この連帯感を生み出す秘訣は、かあちゃんが作るメシ」だと明かす。
     「かあちゃん」とは、同専務の母。創業当時から同社に携わり、現在まで配車や事務、経理を担当している。「昔から、帰ってくる社員のためにご飯を炊いて待っていた」と言い、いまでも昼時になると、ひと仕事終えた者から早い者勝ちで「かあちゃん」のメシにありつくのだという。「『まだ残ってる?』と炊飯器をのぞいたり、自然と集まって話す時間が仲間意識につながっている」。
     同社ならではのマネジメントで、職人肌のドライバーたちをまとめ、「これからも安全第一で、得意分野を伸ばしていけたら」とし、「特殊車両の運行経験とスキルで、お客様に選ばれる会社であり続けたい」と力をこめる。

     
     
     
     
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