【大阪】ジェイネットライン（堺市北区）は４月１日から、滋賀県湖南市に滋賀支店を開設。本社、北大阪加工センター（高槻市）に続く同社３拠点目で、岡田純一社長は「より充実したサービスを提供する」と意気込みを語る。
　昨年、創業１０周年を迎えた同社だが、実は創業３年目にも滋賀に進出していた。しかし、「リーマン・ショックの影響で荷主の工場が止まり、軽油価格の高騰など厳しい経営環境も重なり、わずか１年で撤退した」という苦い経験を持つ。今回はその〝リベンジ〟となるもので、まずは車両５台から事業をスタートさせる。
　「創業１５周年を迎えた時に、全てがうまく回っているような体制づくりを進めていく」と同社長。滋賀支店の開設以外にも様々な取り組みに着手しており、３月１日には「有限会社ジェイネットライン」から「株式会社ジェイネットライン」に組織変更し、イメージ向上につなげる。また、島田秀和部長がこのほど専務に就任したことで、「部長職が空席になるので、他の従業員は部長職を狙って頑張ってもらいたい」と、社員全体の成長に期待する。

　さらに、３月から従業員による班長制度をスタート。「これまで安全ミーティングや講習会などを行っても、きちんと話を聞かず、同じミスを繰り返すドライバーが、どうしてもいなくならなかった」と同社長。そこで班長制度を設けることで、班長、班員それぞれの自覚を促す。「５人の班長だけで会議をさせて、出てきた意見を我々管理職に報告してもらい、そして全体会議で発表──という流れが理想。彼らの中から、管理職に就ける者が出てきて欲しい」。
　「昨年で創業から１０年が過ぎ、今年は様々な取り組みを実らせて、形にしていきたい」と同社長。「荷主から、『（ジェイネットラインじゃないと）品質が落ちる』と言ってもらえる、頼られる存在になりたい」と話す。
　滋賀支店の住所は、湖南市下田５６８─１。電話０７４８（７５）８８５８番。
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