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運送会社
水岩運送 オフィス家具のリサイクル展開、運送会社の強み生かす
2016年4月20日
納品代行・流通加工など総合物流事業を展開する水岩運送(伊野波盛朗社長、大阪市西区)が、約3年前から新たに手がけているのは「オフィス家具のリサイクル」だ。現在、大阪府茨木市と福岡県糟屋郡に「オフィス家具リサイクルミラクル」を構え、「運送会社が母体」という強みを生かし事業を展開している。オフィス家具リサイクル事業者の責任者である土居寛氏に話を聞いた。
オフィス家具のリサイクルは、同社茨木営業所が移転する際に、空き地となるスペースを有効活用できないかとの発想から生まれた事業だ。もともとリサイクル業に従事していたスタッフを中心に、「未来につながるリサイクル」をコンセプトとして、法人を中心としたリサイクル業を行っている。
国内メーカーの商品を中心に、安く取りそろえているのが特徴。大阪店には約2000から3000点の在庫を保有し、事務デスクや応接ソファセットをはじめロッカー、複合機や電話までそろう。販売だけでなく不要になったオフィス家具の買い取りも手がけ、オフィス引っ越しなども丁寧な作業で信頼を得ている。
新規事務所を開設する事業者には、3Dで家具のレイアウト図面を作成し提案も可能。「どこに何をおけば良いのか、イメージしやすく好評を得ている。『レイアウトを考えるのが面倒』という一番の悩みを解消し、低予算でハイクオリティのオフィスづくりを提案している」と土居氏。パーテーションを使用してコーポレートカラーを打ち出す、機密性や遮音性を高めるなど、顧客のニーズに合わせた見積もりも可能にしている。
「家具の搬入は高いというイメージがあるが、運送会社が母体という強みを生かし価格は安く抑えている。中古オフィス家具というカテゴリーを通じて、同業種だけではなく関連する全ての業種、企業の活性化につながれば」(土居氏)。関西一円ならば、無料出張査定や出張採寸も行っている。
同氏は「オフィス家具の提案をした後に、水岩運送の営業担当がお伺いして引っ越しの提案をするなど、リサイクル事業は新たな荷主開拓の足がかりにもなっている。これは他社にない大きな強み」と話す。今後は「グループ内の相乗効果を高めて、すべて自社内で完結するような体制を整えたい。自社の特性を生かしながら、他地域にも進出できるようにしたい」と意気込む。
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