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運送会社
早川運輸 早川礼史専務 「人を大切にする会社に」
2016年6月17日
【山梨】「ドライバーに安心して定年まで働いてもらい、うちで働いて良かったと思われる会社にしていきたい」と話すのは、早川運輸(早川孝雄社長、笛吹市)の早川礼史専務。
同社は昭和50年、早川専務の父親である孝雄社長が創業した。「幼少の頃、父親のトラックの助手席に乗って配達へ行くのが楽しみだった」という同専務。トラックは常に身近であり、そして大好きな存在でもあったので将来、父親の後を継ぐということは当然のことと考えていたという。
ただし、他の仕事も経験してみたいと、学校を卒業すると地元の食品メーカーに就職。メーカーでは出荷口での荷出し業務に従事し、物流を学んだ。2年間の経験を積み、平成14年に早川運輸へ入社した。
同専務は、ドライバーとして2トン車から始まり、4トンや大型も運転したという。7年間ドライバーとして現場業務に携わった後、営業中心に外回りをするようになる。
しかし、業界を取り巻く経営環境は厳しさを増していた。同専務によると、同社も運賃は下落していく一方、燃料は高騰を続けたという。「工夫しても、すべて利益を持っていかれるという悪循環だった」と振り返る。そのため、「継ぐんじゃなかったと、正直、何回か思ったこともある」と本音を漏らす。
しかし、他県の同業者や異業種との集まりに顔を出すようになり、考え方も徐々に変わっていった。「いろいろな経営者に会う中で、人を生かす経営など、さまざまな情報を得られ、勉強になった」とし、「いまは仕事が楽しくて仕方がない」と笑う。
今年4月、初めて高校新卒者を採用する。人手不足の中で、一から育てようという試みで、「幅広い年齢層を雇用できる環境を作りたい」。さらに昨年、同社は創立40周年を迎えたことを記念して、昨年2月に20年ぶりとなる社員旅行を企画するとともに、今年1月には地元のホテルで新年会を開催し、従業員に加え、その家族も招いた。
社員旅行も新年会も好評で、「今後も節目の年には企画したい」と同専務。「人を大切にする、大切にできる、常にそんな会社でいたい」と話している。
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