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運送会社
坂出キョードーサービス 惣田直人専務「オタクじゃないとダメ」
2017年3月17日
【香川】「父親が40歳のときに創業したから、自分もそこそこの年齢になっていた。そういうこともあって家業という意識は低かった」と惣田直人氏(坂出キョードーサービス専務、坂出市)。システムエンジニアという畑違いの仕事を経て平成17年、父親の和男社長が築き上げた運送会社に入った。
「この商売でやっていこうと腹をくくったのは、正直にいえば4年ほど前。それまでは迷いもあった」という。中型クラスの平ボディーやユニック車などで精密機械を輸送する業務が主力とあって、「まずは現場を見ることが不可欠」と3年前に大型免許、さらにトラッククレーンの資格なども取得。いまも忙しいときはドライバーに変身する。
中京エリアから北九州の範囲で動くものの、メーンは四国全域ということで「基本的に毎日、ドライバーが自宅へ帰れるような仕事を組んでおり、そういう部分では労務管理の苦労は少ないほうかもしれない」。県内の同業3社で一昨年の8月、互いの配車状況までをオープンにするような協力体制を構築した。低迷する運賃や輸送効率の改善が狙いだが、運送現場の負担軽減にもつながる取り組みだ。「いまは高知、愛媛両県にも仲間ができた」という。
自らの肩書に「運送職人プロデューサー」と付け足すが、「この先も精密機械の輸送が主力であることに変わりはないが、搬入や据え付け作業、さらに産廃関係の許可も生かして引き揚げた古い機械の処分までを一括して請け負いたい」と、より専門的な物流業務が目標だ。人材確保に苦しむトラック業界だが、「仕事内容を気軽に見てもらえる」とSNSをフルに活用した求人活動にも意欲的。
法人化から21年目となる今年6月、38歳で2代目社長に就任することが決まっている。「小さくてもキリッとした全国の同業者とつながりたい。めざすのは『オタクに頼まなければダメだ』といわれるような存在感のある会社」と歯切れがいい。
◎関連リンク→ 有限会社坂出キョードーサービス関連記事
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