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    西播通運 20年続けてペーロン競漕、人間関係の醸成にも

    2019年8月20日

     
     
     

     「正直にいうと節目で、いったんやめようかと考えていた」と小西毅氏(西播通運社長=46、兵庫県相生市)。先に開かれた相生ペーロン祭りで、中心的なイベントの一つとなっているペーロン競漕。IHIや同市役所など企業(団体)名を掲げるチームは5つほどしかないが、その一つである「西播通運チーム」は今年で連続20回の出場を積み重ねた。

     ペーロン競漕は大正11年、播磨造船所(現IHI)で働く長崎県出身の従業員によって伝えられたといわれる。それ以降、市民相互の親ぼくや連帯、地域振興の象徴として連綿と続く播州路に初夏を告げる一大イベント。近年は大会の前日に約5000発を打ち上げる海上花火も用意される。

     それまで年1回のペースで実施していた慰安旅行を「残念ながら全員が喜んでいるわけではなかった。それなら…と地元の祭りへの参加に切り替えた」と話す。ペーロン船には若手を中心とする32人が乗り込むが、初参加した当時の社員数は150人ほどだったことで、社員の5人に1人がメンバーとなる計算。いまは190人に増えているが、「大会の2~3か月前から連日、仕事を終えた午後7時ごろから練習に汗を流す」というスタイルは変わらない。

     現在は一般男子2部に名を連ねるが、過去には同1部で7位という成績を残してきた。チーム構成はドライバーが3分の1で、あとは倉庫や構内の作業員が占める。「若手が頑張り、それを年配者が応援する」という自然の流れが、職場に良好な人間関係を醸成してきた。「違う部署の社員同士や上司など、日ごろは話す機会の少ない間柄に絆が生まれる。みんなが自分の居場所を感じられるのがいい」と評価する。

     定年による退職は別として「やめるドライバーはほとんどいない」とのことで、親子2代にわたって勤務する例も3組ほどあるという。年齢による入れ替えや増員の際にはハローワークなども利用するが、「ドライバー同士のつながりで『募集の際には声を掛けて』と待ってくれるケースもある。社員に満足感がある証しだろう」と喜ぶ。

     そんな有意義に映る社内イベントの中止を考え始めたのは「10年を過ぎたころから(ペーロン競漕が)好きな人は盛り上がるが、スポーツに関心がなく、他人とも交流しない社員は黙々と業務をこなすだけで、ないがしろになっていたのが気に入らなかった」。社内で話し合いを重ねた結果、「すべてということではなく、段階的に(行事参加の方向へ)巻き込もうということで大会参加を継続することに決まった」と説明する。

     いろんな意味で節目となった今大会は、わずか0.35秒差で2部の2位。1部の下位チームとのタイムによって入れ替え昇格の可能性もあったが、「優勝して上がらないと意味がない」と来年をめざす。

    ◎関連リンク→ 西播通運株式会社

     
     
     
     
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