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    音声主導型業務システム「ヴォコレクトボイス」で業務効率向上

    2007年2月15日

     
     
     

     物流センター向け音声主導型業務システム「Vocollect Voice(ヴォコレクトボイス)」を開発する米国ヴォコレクト社は、日本国内での営業拠点としてヴォコレクトジャパン(東京都港区)を設立。本格的に販売活動を開始した。
      同社のシソン・セザール社長(写真右)と小口尋之部長(同左)に話を聞いた。
     「ヴォコレクトボイス」は、音声認識技術を活用した次世代の物流業務実行システム。WMSなどの基幹システムから出されたピッキング、補充、棚入れなどの作業指示をテキストデータとして生成し、ワイヤレスネットワークを介して無線携帯端末「Talkman」に送るというもの。


     作業員は「Talkman」とヘッドセットを装着することで、「棚番号は○番です」「○を何個積んで下さい」「数量が多いです(足りません)」など、システムからの作業指示を音声で受け取ることができる。
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     シソン社長は、「作業員は、システムと自然な会話をしている感じで作業を進められる」と説明。注文書や携帯端末の画面で作業指示を確認する必要がなくなるため、現場の業務効率が格段に向上する。
     「目と両手が自由になると集中力が増すため、迅速かつ正確に作業が行えるようになる」とし、「安全面でも大きな効果が期待できる」という。音声指示のスピードも作業員の熟練度にあわせて自由に変更可能で、「ゆっくり喋ってほしい」「もっと速く」といった調節も簡単にできる。
     作業員は指示された業務が完了すると、「準備完了」などと声に出してシステムに報告(入力)する。同システムは特殊なアルゴリズムで作業員の言葉の『癖』を分析し学習。他の作業員の声では反応しない。
     また、騒音や機械音などの高雑音環境下でも正確に作業員の声を認識し、データ化された情報を基幹システムに無線で送信する。小口部長は、「館内放送や倉庫内の騒がしい状況下でも問題なく認識する」と胸を張る。
     現在、同システムは、ピッキングをはじめとする物流の主要業務から、品質管理やデータ収集に至るさまざまな業務で活用されている。米国での導入実績はすでに数百社に及んでおり、10万人以上が活用しているという。
     導入企業からは、「生産性が15〜30%向上」「入出庫の作業ミスを5〜50%削減」「新人作業員のトレーニング時間を50%短縮」など、驚くべき結果が出ているという。同部長は、「データを手で入力するより声で伝えた方が早くて容易なすべての業務で活用可能」とする。
     これまでも音声認識を用いた業務システムは存在していたが、その認識精度などの不十分さから、実用化に至らないケースが多かった。同社長は、「ヴォコレクト社は音声を活用した倉庫業務管理システムの構築を20年に渡り手掛けてきた。97年にはウォルマートで採用頂いており、製品には絶対の自信を持っている」と語る。
     小口部長も、「音声システムは現場では使えないものと誤解されているが、物流業務を大幅に効率化できるツールとして実用化されている」とし、「日本の物流ニーズに合わせ、各社独自の活用方法にも柔軟に対応できる。ぜひ、採用頂きたい」と付け加える。
     同システムの価格は、ハード50セットとソフト、多少のカスタマイズを含め約7000万円。
     詳細は同社HP、http://vocollect.com/jp/
                               (07/02/15)

     
     
     
     
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