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運送会社
パイロット とことん現場主義の「Vスーパーカラー」
2007年9月21日
文具メーカー大手のパイロットコーポレーション(東京都中央区)は、「とことん現場主義」をうたう油性マーカー「Vスーパーカラー」を発売。利用が想定される業界を絞り、用途を踏まえた上で工夫を凝らした。
同社の油性マーカー市場でのシェアは高くないというが、だからこそ「求められている機能を提供する」という製品設計思想を持つことができたという。企画を担当した営業企画部筆記具企画課の古謝将史氏(写真)に聞く。
同製品の最大のポイントは、新たに開発された「コイピタインキ」。従来のインクでは書けなかった、クラフトテープやポリ袋に筆記できる。「インクが弾かれることなく、しっかり書ける。こすれにも強く、インクが乾いた後にものにぶつかったりしても大丈夫」と同氏は胸を張る。
【他社製品との比較1】クラフトテープにもしっかり筆記可能
【他社製品との比較2】ビニールテープに筆記後、5分後にティッシュでこすったもの。「Vスーパーカラー」はこすれにも強い。
また、使い終わりが近づいても最後までかすれることなく使うことができ、インクの残量も一目で分かる構造になっている。これにより、「どれが書けるかわからないから、とりあえず2〜3本を手にとって…」といったシチュエーションを回避することができる。
インクは補充式。企画段階で、引越会社や倉庫など利用が想定される現場を調査したところ、「経費削減や環境意識の向上からか、我々の思っていた以上に補充式のマーカーを使っている現場が多かった」という。しかし、従来のマーカーは詰め替え方法が難しく、「急いで詰め替えを行い、インクをこぼしたりする光景も多く見られた」という。
そこで同社では、「補充のしやすさ」を重視。カートリッジ式を採用することで、「10秒もあれば付け替えられる。スピードが命の作業現場でも、手軽に補充できる」。もちろん、繰り返し使うことで環境への配慮にもつながる。同氏は、「10回交換すると、10本使った場合と比べて40%のコスト削減につながる。ゴミも60%減る」とその効果を説明する。
手袋をしたままでも開け閉めしやすい構造にするなど、キャップにも工夫を施した。同社に配送に来たドライバーから聞き取りを行うなど、「とことん現場を意識した結果」。
黒、赤、青、緑、オレンジ、黄、紫、茶の8色展開で、いずれも丸芯・平芯をそろえる。価格は1本126円で、交換用インクカートリッジが一個63円、交換用ペン先が5本入りで105円。「プロが認める製品は、一般ユーザーにとっても使いやすいはず」と広く普及をめざし、油性マーカー市場でのシェア拡大を図る。初年度で200万本の売り上げが目標。
「まずは一度使っていただければ、良さをご理解いただけるはず。そして繰り返しご利用いただきたい」と古謝氏。
詳細は同社HP、http://www.pilot.co.jp/ -
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