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運送会社
横浜ゴム トラック・バス用タイヤ「ZEN」の公開燃費テスト実施
2007年10月15日
横浜ゴムは5日、トラック・バス用タイヤ「ZEN(ゼン)」の公開テストを那須塩原(茨城県久慈郡)にある同社のテストコースで開催した。
ZENは同社が展開する総合環境性能「Z・ENVIRONMENT」の概念に基づき、燃費性能と耐久性の向上を図り、長寿命化と更正性を追求。走行するにつれて変化するタイヤの特性に着目し、これらタイヤの成長をコントロールするよう設計されている。
「ケーシングとトレッドの長寿命化、転がり抵抗の低減の3課題に取り組んだ」と説明するのは、同社TB設計部設計一グループの大山俊郎リーダー。「走行成長後のゆがみに勝つ耐久力」を持ったケーシングは、ビート部分とベルトのエッジまわりを特に強化している。
また、丈夫でしなやかなゴムを製造するにあたり、「低温高せん断混練製法」(クロール製法)」を開発。これまでの混練製法では製造途中で温度が上昇し、ゴム分子の均等性が失われていた。一方、クロール製法はゴムとカーボンを均一に混合。ゴムの分子切断が抑制され、より分散化し、「ゴムのポテンシャルを最大限発揮させた」という。これら最新技術を搭載したZENは、「タイヤの劣化スピードを遅らせる」ことに成功。丈夫で長持ちするタイヤが完成した。
今回の燃費テストで使用したのは、同シリーズの低燃費指向型「702」と、従来低燃費タイヤ「TY687」。40kmを時速80kmで走行し、5kmごとに燃費を計測。25tトラックに13tを積載した車両を使用する。
テストの結果、「TY687」が1L当たり4.53kmだったのに対し、「702」は同4.69km。
また、ニュートラル状態の車両に両タイヤを装着させ、10%の下り坂を転がす実験では、「TY687」が平均162mだったのに対し、「702」は 平均188.8m。
同社の大山リーダーは、比較タイヤが低燃費指向型であることを前置きし、「実車テストとしては、狙っていた数字に近いものが出た」と説明。
現在、ZENシリーズは、低燃費型「702」のほかに、耐摩耗性型の「701」、低燃費・省メンテナンス型の「102」が発表されている。
◎関連リンク→横浜ゴム -
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