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    「現場力」を基本に倉庫の新たな活用法探る

    2007年11月2日

     
     
     

     07年4月、三井物産は同社の国内物流事業の中核を担う子会社であった日東ロジスティクス(日東)、東神倉庫(東神)、京義倉庫(京義)の3社を統合。
    新会社「トライネット・ロジスティクス」(東京都江東区)が誕生した。社長には京義社長の高田誠一氏が就任。
    多様化、高度化する荷主ニーズに対して、「統合による規模のメリット、人材の充実などでこたえていきたい」と高田社長。少量多品種の物流センター事業に強みを持つ日東、定温・メディカル物流に強い東神、樹脂物流に強い京義。「三社の得意分野を生かしたシナジー効果で、プラスアルファを生んでいこう」(同)というのが目的だ。


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     現在のカンパニー制は来年4月に廃止し、以後は人材の流動化を進めて、統合による本格的な出発をする。
    特に人材の活用は大きい。高田社長は「物流は倉庫やトラック、ITが利益を生むわけではなく、『人』にかかっている」と考える。「人材」と、そこから生まれる「現場力」こそが、物流企業の力だという。
    「社名から倉庫の文字がなくなった点では、倉庫という衣を脱ぎ捨てた、といえるかもしれない。だが、我々のサービスは『現場力』であり、お客様のニーズも『現場力』にこそある」と話す。「現場力」を基本にして、新たな倉庫のあり方を探る。
     これからの取り組みも、倉庫という基本を大切にしながら人材派遣や、倉庫の新たな活用法として、データセンター化などにも取り組みたいとする。さらに、京義で行っている市原インターモーダルターミナルでのバージ輸送などによるエコ物流にも期待している。「時代はC対C。つまりコストかCO2か、という選択肢になってきている。お客のニーズも、コストからCO2削減へと変化している」と説明する。
     メディカル物流にも取り組んでいきたいという。統合によって、あらゆる得意分野の拡大を図りたい考えだ。M&Aも進めていくという。
    ◎関連リンク→トライネット・ロジスティクス

     
     
     
     
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