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    ゼロ・岩下社長「売上高1000億円企業へ」

    2008年1月14日

     
     
     

     ゼロ(岩下世志社長、神奈川県川崎市)は連結売上高1000億円、営業利益率5%体制を目標に掲げた取り組みを進めている。「志の大きな会社」へと変貌する同社の挑戦を聞いた。
     中期計画で示されている売上高1000億円に向けた取り組みによれば、カーセレクションと一般貨物輸送、車両関連輸送で既存領域として500億円。これに平成21年6月期に150億円の増加を加え、シェア拡大と地位確立を図る。さらに積極的なM&Aによる、新しい事業の柱構築で、350億円の売り上げ増を見込む。


     こうした売り上げ拡大に対応して、人材を供給するため、06年4月に設立したフルキャストドライブのドライバー派遣事業も充実させる。
     目標に向かうなかで、壁になる三つを岩下社長は掲げる。一つはメーンとなる車両輸送の分野で、自動車の国内販売の減少があること。もう一つは、度重なる軽油価格の高騰によるコストアップ。さらに、「3年から5年後には大問題となる」というドライバー不足だ。
     国内販売の低迷については、自動車販売会社の周辺業務や、きめ細かい輸送網を構築した「端末輸送網」の構築をめざす。その実現には「端末輸送」が必要だが、それには「よりカスタマーに近づくということであり、CS(顧客満足)重視の輸送に変わっていく必要がある」と話す。
     同社の場合、長距離輸送から発生して、中距離、短距離の仕事が多かったが、「端末輸送」に切り替えることで、短距離輸送から中距離、長距離での仕事を生み出していく「逆の発想」で取り組む。
     国内販売低迷へのもう一つの対策が、アジアへの進出。04年8月には「陸友物流」を設立、中国進出を果たしている。
     さらに、「もう一つの弱点」と同社長が指摘するのは、日産自動車への依存度の高さ。日産自動車の物流子会社だった同社は、昨年の実績でも売上高の43%が日産関連だ。これを20%まで下げたいというのが目標。
     車両輸送以外の一般貨物分野を視野に、1000億円企業になれば、「日産から独り立ちできる」という思いもある。
     さらに人材不足の問題に対応し、関連企業にフルキャストドライブというドライバー派遣事業を持っているのも特徴。しかし、「運送会社以外も、人材不足問題を抱えており、これは我々にとってはチャンス」ともいう。人材不足問題は荷主も理解しやすく、運賃価格交渉を進めやすいと考えている。
    zero400.jpg
    【会社概要】
    資本金33億8400万円。創業は1961年(01年に商号を日産陸送(株)から(株)ゼロに変更)。主な事業内容は、自動車を主体とする輸送、自動車の整備中古車オークションの開催・運営、一般貨物輸送。
    ◎関連リンク→ゼロ

     
     
     
     
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