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製品・IT
シモハナ物流 追突防止補助システム「モービルアイ」の装着進める
2020年3月26日
シモハナ物流(下花実社長、安芸郡坂町)は、モービルアイ社(イスラエル)製の追突防止補助システム「Mobileye570」の配送車への装着を昨年末から進めている。今年6月末までに全1500台への装着が完了する見通しだ。
同システムは後付けの衝突防止補助装置で、カメラが前方の危険を察知し追突・低速時追突・車間・車線逸脱・歩行者の5種類の警報をアイコン表示とビープ音で発する。
同社安全教育課の松永政登マネジャーは導入の目的を「重大事故になる確率が高い衝突や車線逸脱を防止することと、未経験者がトラックの車格感覚を認識し運転する癖付けにもなる」と話す。
同社は「安全はすべてに優先する」との理念のもと、社内にドライブシミュレーターを整備するなど多角的な安全教育を行うが、一昨年からさまざまなドライブステータスモニター機でテストを重ねてきた。モービルアイは2つの営業所で試験導入。そのうちの一つ、早朝に事故が多発していた中部地方のある営業所では、昨年3月から中型車3台に装着し、イベントデータの取得、検証と、ドライバーや管理者にヒアリングし導入に至ったという。
同装置は、トリガー信号発生時に専用のSDカードに記録が残る仕様で、「イベント発生時に観たい箇所の映像を速やかに所得でき、危険予知教育で効率の良い指導ができる」と同マネジャー。
同社は乗務員に車両を固定せず24時間稼働で乗り替わり乗務を行うため、ドライバーの経験、年齢に関わらず、当初から全車両への装着を想定。イベント発生の時間帯や場所、ドライバーの癖まで把握できるので個別教育が可能になる。当該車に乗務したドライバーは「眠気で意識が低下している時に役に立った」などと評価しているという。
同社は今秋、さいたま市岩槻区の5温度帯対応施設を含む全国3か所に物流センターをオープンさせる。今後も年間150台の増車を見込んでいるが、すべて同装置を装着する予定だ。
◎関連リンク→ シモハナ物流株式会社
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