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製品・IT
【物流セキュリティ特集(1)】三菱電機「MELOOK(メルック)」
2008年11月27日
三菱電機は、監視カメラシステムを「MELOOK(メルック)」というシリーズ名で展開。多様な施設へ納入しているが、中でも物流施設は「かなり多くの導入実績がある」という。通信事業部通信第二部第二課の横尾剛課長によると、「物流施設では、外部からの侵入者監視の用途に加えて、最近では、人や荷物の動きを確認するという目的が増えている」。
横尾課長
この要望を実現するために必要となる「高画質」を満たす製品として、メガピクセルカメラ「MELOOKμ(メルックミュー)」を3月から出荷し、順調に出荷台数を伸ばしている。
従来のアナログカメラに比べて4倍の解像度を実現。主にコンビニでの利用を想定して開発されただけあって、お札の種類の判別も可能だ。また、15fps(1秒間で15回画像を書き換えることができる)という高密度のフレームレートにより、アナログカメラにひけをとらない、滑らかな画面が実現しているという。
これだけの製品を、「従来の製品と同等の価格で」提供している。希望小売価格ベースで、一般的な固定カメラが1台10万5000円、ドームカメラが13万6500円。導入費用のイメージとしては、「レコーダーやモニターを含め、カメラ8台接続で100万―200万円」(同)だという。
また、モニター上の操作をマウスで行えるのも特徴の一つ。「PCを操作しているのと同じような感覚で、簡単に行える」。画面を分割し、複数のカメラの映像を同時に表示することも可能で、目的に合わせて効率的に監視を行うことができる。時刻での検索はもちろん、直前の映像を手早く再生する「ちょっと前再生」などの機能も。
高解像度で鮮明な映像
さらに、同社独自の暗号技術「MISTY」を標準搭載。レコーダーに記録した映像はDVDにコピーすることができるが、同技術によって暗号化することで、指定したPCでしか再生できないようになる。「カメラで撮影した画像には顔も映り込んでおり、個人情報と言える。漏洩することのないよう配慮した」と同課長。
メガピクセルの「―μ」は、カメラを8台まで接続可能。ほかに、アナログカメラの「―G」、大規模ネットワーク向けの「DIGITALMELOOK」を揃える。組み合わせでの利用にも対応しており、「トラックヤードや仕分けスペース、高額商品の保管場所など、要所要所に高画質の『―μ』をお使いいただくケースも多い」という。また、同社のサービスラインナップとして、入退室管理システムなど、カメラ以外のセキュリティ関連システムとの統合管理も可能だ。
同社HPは、http://www.mitsubishielectric.co.jp/ -
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