-
製品・IT
リコー 非接触で書き換え可能なレーザーシステム、1台で消去も印字も
2020年4月9日
リコー(東京都大田区)は、非接触で繰り返し書き換え可能なレーザーシステムの新製品「RICOH Rewritable Laser System L3000・C3000」を今春に発売すると発表した。従来は消去機と印字するためのマーカーの2台で書き換えを行っていたが、新モデルはこれを一体化。1台で消去・印字を一度に行えるため、段積みされたコンテナへの対応も容易となる。
「ラベリングに関わる作業負荷をなくせるため、自動化・省人化に寄与できる」と切り出すのは、IMS事業本部の中野聡人氏(写真右)。「現場で頻繁に使われる循環容器に活用すれば、コストや工数を削減できる」と語る。
印字されるフォントは、約1000回の書き換えに耐えうる同社独自のものを使用。「登録されている文字以外にも、ビットマップによる絵やロゴなどもプリントできる」という。
「ラベルの脱落や貼り間違えの防止はもちろん、ラベルを剥がした痕の汚れも防げる」と話すのは、同事業本部スペシャリストの宇澤秀文氏(同左)。「エコでクリーンな運用が可能」とし、「リコー独自のレイアウトでは、印字時間は約1秒、消去は約2秒で、スピーディさも魅力」と胸を張る。
新モデルは一式で450万円から500万円。「従来モデルは1000万円前後だったため、およそ半値ほど」と説明する。
ラベルは3サイズ展開で一番小さいタイプAが1枚あたり200円から250円程度。「使い捨てが1枚1円程度なので割高に感じられるかもしれないが、ラベルの貼り替え作業の人件費や使用済みラベルの廃棄費用を考えると、高額ではないのでは」
導入にはマテハンや、段積みされたコンテナに印字する場合は昇降機などとも連携させるため、プラスアルファでシステム改修の費用が必要になる。「導入は新施設オープンのタイミングが多い」という。
「RFIDやICタグとは異なり、納品先などの情報を目で確認したいというニーズに応えられる」と話す宇澤氏。中野氏は「人手不足や作業のムダといった課題を解決するお手伝いができれば」と呼びかけた。
◎関連リンク→ 株式会社リコー
関連記事
-
-
-
-
「製品・IT」の 月別記事一覧
-
「製品・IT」の新着記事
-
物流メルマガ