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    フォークリフトバッテリーを新品同様に再生 千原商工

    2008年12月12日

     
     
     

     電動フォークリフトを中心に大型鉛バッテリーの再生・修理を手掛ける千原商工(千原忠夫社長、兵庫県伊丹市)は、「バッテリー・リカバリーシステム」により科学的な特殊電解処理で新品同様の再生を実現。
     千原社長は「ほとんどが余力を残して、バッテリーを廃棄している状況。新たな選択肢の一つとして考えてほしい」と語る。


     同社は再生バッテリー専門に約2年前に事業を立ち上げ、近畿圏を中心に展開。大手メーカーの物流や製造業、物流業などに導入し、再生実績は約350台以上を誇る。リーチ式やカウンター式をはじめ、24Vから120Vとあらゆる機種に対応している。
     バッテリーの劣化は、サルフェーション現象により電極板に硫酸鉛の結晶体が付着し、バッテリー容量や比重の低下などが起こり、「十分に充電が行われない」「電解液がすぐに減る」などの症状が現れる。
     千原社長は「充電や放電の繰り返しによってサルフェーション現象が起きてしまう。回収したバッテリーの約70%が同現象によるもの」と説明。その上で同社は、パルス発生機で直流パルスをバッテリー内部に流すリカバリー処理により、硫酸鉛の結晶体を分子分解し除去。正常な電極板を維持することが出来るという。
     同社によると、48V用フォークリフトのバッテリーを約1か月間再生し、放電テストを行った結果、リカバリー処理前は電解液の比重が1.248、総電圧が50.7Vで終止電圧までの放電時間は3時間30分だったものが、リカバリー処理後は電解液の平均比重が1.296、総電圧が52.8V、同放電時間は5時間35分となり、「商品にもよるが基本的には新品同様に再生が可能」と説明する。
     また、フォークリフトで使用されている鉛バッテリーは、1セル2Vを組み合わせている構造で、24Vの場合は2V×12個のセルとなり、「一部のセルに異常があっても、セル交換を行ってからリカバリーを行っている」と補足する。
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    バッテリーの再生台数は約350台以上
     再生バッテリーの導入メリットとして、「新品バッテリーの購入費より低価格で導入できる」ことや「廃棄処理費の削減」「再生による環境保全」「寿命は新品同様」などを挙げている。
     再生依頼する場合は、阪神間限定で同社自社便が対応。預かり期間は約1か月間となるが、千原社長は「お客様のバッテリーを預かっている間は在庫の再生処理を施したバッテリーを実際に使って頂き、無償で貸し出している」という。「万が一の場合も、代替えの予備在庫を抱えているので安心して使用して頂ける。再生処理後のバッテリーを導入して頂いてから1年間は能力保証を付けている」と説明。
     千原社長は「産業廃棄物を削減でき省エネにも貢献できる。新たな選択肢に加えて頂きたい」と語る。問い合わせは、http://www.csc-brs.com

     
     
     
     
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