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製品・IT
パーマンコーポ 飲酒運転根絶へ「アル・コール」提供開始
2020年5月27日
トラック・自動車部品や物流用品を扱うパーマンコーポレーション(大阪市西区)は、アルコールチェッカー点呼をサポートするシステム「AL-Call」(アル・コール)の提供を開始した。ドライバーと運行管理者が使うシステムで、完全無料で使用できるのが大きな特長。中部祥元社長は「分かりづらい操作がないので、どの年代の方にも使いやすい。点呼の確実な実施は安全の第一歩。ぜひ安全運転にお役立ていただければ」と話す。
同社はカタログ、ウェブショップなどでの商品販売がメインだが、運送事業者に幅広いサービスを提供したいと、近年ではウェブでの運送業に関する法律の解説など、多岐にわたるサービスを展開している。
「AL-Call」はウェブサイトを利用して、点呼管理を確実に行えるようにサポートするサービス。地方・分散営業所など、遠隔地からでも点呼可能で、スマートフォンの機種は選ばない。ドライバーが電話点呼を行う際にアルコールチェックする様子を撮影し、運行管理者へ状況を知らせるという仕組み。基本的には不正を防止するため、本人とアルコールチェッカー使用前の画面、アルコールチェッカー使用風景、結果画面の3枚撮影となる。
運行管理者は、日別点呼一覧をクリックし、調べたいドライバーを検索すると撮影写真が表示される。写真枚数や使用人数にかかわらず、点呼結果を最大6か月保存できるのも魅力だ。
使用にはパーマンショップへの会員登録が必要だが、利用料は不要。撮影枚数は1から4枚まで自由に設定することが可能で、特記事項を入力することもできる。また管理画面では、ドライバーに表示したいメッセージ(あいさつや、『今日も安全運転で!』など)を設定できる。
サービスのデモを行った事業者からは、「営業時間外の点呼でも記録を残すことができる」「ドライバーの顔色が確認できるのは嬉しい」などという声が寄せられている。
物流業界では、飲酒運転が根絶していない現状がある。昨年は、年初から事業用トラックによる飲酒事故が相次いで発生し、国交省から事業用自動車の運転者に対する飲酒運転の防止等法令順守の徹底について、各関係協会に対して一層の周知徹底を図るように要請が出された。
同社技術・開発部の佐藤奨氏は「飲酒事故は会社、業界の信頼を失墜させるためあってはならない。今回のシステムは、使いやすさと正確性を兼ね備えたものと自負している。今後も、事業者の方に寄り添えるようなサービスを提供していく」とコメントした。
◎関連リンク→ 株式会社パーマンコーポレーション
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