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製品・IT
森松産業 衝撃検知インジケーターの販売に注力
2009年3月31日
森松産業は、創業50年を超える老舗商社だ。同社は現在、物流業界に対して、衝撃検知インジケーターの拡販に力を入れている。
主力製品は、輸送・保管中に衝撃や振動がなかったかどうか、荷扱いの状況をモニタリングする「ショック・ウォッチ」。最も普及しているのは、ダンボールや木枠などの梱包材に張り付けるラベルタイプのもの。
液体の「表面張力」の原理を使い、衝撃を受けると、中央部のカプセル内の液体が赤く変化。衝撃方向や角度、荷物の容積・重さなどに合わせて種類をそろえている。
製品に直接張り付けるクリップタイプや、小型製品に内蔵するチューブタイプなどもあり、個品への貼り付けは、ノートパソコンなどの小型・高額商品の分野で進みつつあるという。
電子事業部営業1グループの大脇茂則次長は、「特に、半導体や医療機器などの高額商品に使われることが多い。また、海外輸送など荷物を取り扱う業者が1社にとどまらない輸送形態で、『どこで(衝撃が)起きたか』という責任の所在を明確にするために使われている」と説明。物流企業が導入することで、荷主に「品質力」をアピールすることもできる。
同製品の機能は、「衝撃の有無」が分かること。破損トラブルを未然に防ぐ一方で、「取扱注意」と大きく書かれたラベルを張ることで、荷扱い者に対する注意喚起の役割も果たす。
なお、同社は衝撃検知用インジケーターのさらなる普及を目指し、破損検知器の専門サイト「破損トラブル解決.com」を昨年10月に立ち上げた。大脇次長は「こういった製品を求める人が、欲しい物を自由に選べるサイトにしたい」と、サイト開設の狙いを説明する。
「ショックウォッチ」は200枚以上からの販売となるが、サイト内からの購入であれば「お試しセット」の提供も開始。ユーザーは、製品を評価した上で購入できる。同次長は、「荷物を安全に届けることを支援するためのツール。張ってあることでの(荷主や配送先に与える)安心感は大きいはず」と語る。
URLは、http://syougekikenchi.com/ -
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